タオルバカ一代(私の小履歴書)

 約40年にわたるタオル業界の航海。様々な出来事が交差しました。昭和絶頂期の輝き、プラザ合意以降の円高、バブルの崩壊、そして混乱の平成30年。私はその激動の時代の中に身を置き、変革を鮮明に感じてきました。若き日々を振り返りながら、これからの未来への思いを込めて綴りたいと思います。入社以来、世界の多くの方々と交流し、共存共栄の精神で歩んできました。怒られ、励まされ、期待され、躓き、反省し、再起し、達成し、昇進し、降格し、病気を経験し、転勤し、帰任、そして退職。波乱万丈のサラリーマン人生を30回連載で綴って見たいと思います。

 私の心のメンター原田隆史先生から許可をいただき、所どころに「朝刊原田先生」の言葉を使わせてもらっています。真の意味は、リンクからご賞味下さい。

 数々の壁や困難が立ちはだかりましたが、それらを克服するたびに「大いなる何か」が私を支え、「運」よく乗り越える力を与えてくださったようにも感じています。

 大好きな矢沢永吉が映画の中で口にした言葉、人間いちばん力を発揮するのは35歳から45歳位という言葉が私には深く響きました。その言葉が私の人生に新たな光を投げかけました。何があろうと真っ正面から立ち向かい、成功だけを信じて努力したことが今の私を形作ったことは間違いありません。20代で汗を流し、30代でそのパスポートを受け取る。これこそが成長の連鎖であり、次なる冒険への準備だったではないかと思います。

 一番忘れてはならないことは、国境を超えて私を成長へと導いて下さった心の広い先輩や取引先の皆様、そして仲間達の存在です。その支えなしに、今の自分は存在しないことを痛感しています。予測も準備もなく、出たとこ勝負が多かった人生でしたが、ITが進化した現在で、「もしやり直しができるなら」と言う観点も取り混ぜながら振り返って見たいと思います。

 そして今、おかげさまでサラリーマンを卒業し独立の道を歩んでいます。私は「心のコップを上向き」にして、人生100年への挑戦を開始しました。

 汗と笑いに溢れた40年間の中で、新たな挑戦をしようとする皆様に対し、その一歩を踏み出す勇気と希望を与えるきっかけがあれば、それこそが最上の喜びです。成功への秘訣は、強い思いと行動だと思います。「知行合一」この言葉を胸に頑張りましょう!

(30回連載)