お陰様で10周年を迎えます タオルバカ一代・第2章

~ご縁に生かされ、現場に学び、挑戦は続く~

エムアイティ株式会社 創立10周年に寄せて

エムアイティ株式会社は、2026年11月1日をもちまして、創立10周年を迎えます。

創業以来、私の心の中には、いつも変わらぬ願いがあります。

「ご縁によってお取引をいただいたお客様に、タオルを通して幸せになっていただきたい」

その想いを胸に、今日まで歩んでまいりました。

創業への決意 ― なぜ「川上」なのか

長年のサラリーマン生活を卒業し、約1年間の浪人生活を経て、私は一つの決心をしました。

「これからは、自分が最も得意とする分野で勝負しよう!」

こうして、タオルOEMに特化したエムアイティ株式会社を設立しました。

私はタオルの大手問屋出身です。長年の経験から、お客様が求める「品質」「納期」「価格」の要求水準は年々高まり、さらにスピードまで求められていることを痛感していました。

一方、海外工場との直接貿易を望みながらも、さまざまな不安から踏み出せないお客様がいることも感じていました。

「商社や問屋を介する従来の仕組みで、本当にお客様の課題を解決できるのだろうか?」

「現場を知り尽くしている自分は、どこに立てば最もお客様のお役に立てるのだろうか?」

悩んだ末に出した結論が、**「川上に立つ」**という選択でした。

工場とお客様を直接つなぎ、あえて要求水準の高いお客様のお役に立つ。その架け橋になることこそ、自分の存在価値だと考えたのです。

しかし、現実は厳しく、「1勝9敗」どころか、会っていただくことさえできない日々が続きました。

人とのご縁 ― 思いがけず開かれた扉

そんな時、ある広告代理店の仕入部長さんにお会いする機会をいただきました。

お話を進めるうちに、前職時代に面識があったことがわかり、熱心に話を聞いてくださったうえ、次々と関係者の方々をご紹介いただきました。

すると商談中、偶然通りかかった社長さんが私を見つけ、

「おぉ、お前、こんなところで何やってるんだ!」

と声をかけてくださったのです。

その方は、前職時代に大変お世話になった大口取引先BIG3の一社の社長さんでした。

この再会をきっかけに、話はトントン拍子に進み、念願の取引口座開設へとつながりました。

そして10年たった今も最大のお取引様としてお付き合いをいただいています。

また昨年は、スポーツ関連の会社の最高責任者の方が私のホームページをご覧くださり、お声がけいただいたことをきっかけに、新たなお取引が始まりました。

熱意あふれる若い皆様が活躍される、成長著しい会社様です。今後、売上倍増へとつながるよう、私もタオルづくりを通じて、皆様の挑戦と成長に少しでもお力添えできればと考えております。。

まさに「大いなる何か」のお力に導かれたような出来事でした。

そして、もう一つ忘れられないご縁があります。

私が理想のOEMを実現できると考え、契約した中国最大級のタオル工場です。

明るい応接室でソファに座る2人

後になって知ったのですが、かつて上海の工場で喧嘩もしながら一緒に仕事をしてきた幹部社員が、その工場に転職し、私との契約を後押ししてくれていたのです。

真剣に向き合ってきた過去の仕事が、思いがけないご縁となって返ってきました。

おかげさまで、その工場とも共に10周年を迎え、今回のホームページリニューアルでは、初めて正式な工場名を掲載することもご快諾いただきました。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

谢谢!ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いいたします。

変わらぬ信念 ― 三現主義と「ありがとう」の連鎖

私は前職時代、非主流派の「第2統活部」の責任者として、年間売上100億円を超える規模の組織を率いていました。

組織が大きくなると現場に目が届きにくくなりますが、OEMの仕事だけは、ひたすら「三現主義」を貫いてきました。

「現場」「現物」「現実」。

机上で判断するのではなく、現場で現物を確かめ、現実を正しく認識し、問題解決に取り組む。

「問題も、その解決策も、現場に宿る」

これは、今までも、そしてこれからも変わらない私の信念です。

もう一つ、大切にしてきたことがあります。

それは、お客様だけでなく、工場、仕入先、そして最終消費者まで、タオルに関わるすべての方々に幸せになっていただきたいという願いです。

その答えの一つが、**「ありがとう!」**という言葉ではないでしょうか。

お客様から「ありがとう!」と言っていただける。工場の方々にも喜んでいただける。そして、その先のお客様にも笑顔が生まれる。

そんな時、私は最高の幸せを感じます。

「ありがとう!」から笑顔が生まれ、その笑顔がまた次の「ありがとう!」につながる。

そんな幸せの連鎖を、タオルを通して広げていきたいと思っています。

次の10年へ ― AI時代だからこそ大切にしたいこと

あっという間の10年間でした。

これからの10年は、AIの急速な進歩によって、社会も仕事の在り方も大きく変わることでしょう。

AIが人間の知能を超えるとされる「シンギュラリティ」も、遠い未来の話ではないのかもしれません。

変化に対応するためには、私たち自身も変わり続けなければなりません。

しかし一方で、どれほど時代が変わっても、決して変えてはいけないことがあると確信しています。

それは、**「圧倒的な当事者意識」**を持つことです。

自分で考え、自分で行動し、その結果に責任を持つ。

そして、人としての「良知」を大切にし、常に**「人として、どう在るべきか」**を自分自身に問い続けることです。

AI時代だからこそ、この姿勢がますます重要になると考えています。

原田隆史先生のクレド 「我々は微力だが無力ではない」

この言葉を、今も大切にしています。

一人の力は小さくても、仲間と力を合わせ、行動すれば、必ず道は開けると信じています。

創立10周年を迎え、これまでMIT(LOFTEX)を支えてくださったお客様、LOFTEX工場の皆様、そして数々のご縁をつないでくださったすべての方々に、心より感謝申し上げます。

次の10年も、変えるべきことは勇気を持って変え、変えてはいけない大切なものは守り続けながら、お客様のお役に立てるよう精進してまいります。

タオルバカ一代。

まだまだ、修行の途中です。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

2026年11月1日

エムアイティ株式会社
代表取締役 梅津 徹

あとがき:タオルバカ一代(私の小履歴書)「第1章」も是非読んでください。