タオルの輸入にかかる費用は8種類の合計!

日本のタオル工場からタオルを購入する時は、指定倉庫までの輸送賃込の価格を日本円で提示してくれる訳ですが、海外で生産した場合は「輸送リスク」「為替リスク」「支払いリスク」などが発生する事を忘れてなりません。同じ条件で価格を比較したいならば、輸入する時にかかる費用の総額を計算し、どのタイミングで支払いが発生するかを比較しなければなりません。

海外でタオルを生産する場合、工場が提示する見積の多くは「FOB/US$」でされると思います。

FOB(Free on board=本船渡し)とは、輸出港で、買い手(輸入者)の指定する船舶に貨物を積み込むことによって契約が完了し、運賃および輸入時に発生する費用や保険料等は買い手が負担する取引条件です。

そうなると、日本の倉庫までかかる費用には他になにがあるのか?それをしっかり把握し計算する必要があります。わかりやすく解説していきたいと思います。

タオルを輸入する時にかかる総費用は、①+②+③+④+⑤+⑥+⑦+⑧の合計です!

タオルの輸入総額は、①~⑧までの合計額だなんて超ビックリですよね!! 

タオル本体為替に注意)

②海上輸送費用

③海上保険

④輸入通関手数料

⑤関税

(⑥消費税(課税業者であれば消費税は相殺されますので、費用に入れる必要はありません))注※

⑦国内輸送賃

⑧荷物積み下ろし賃

②~⑧の合計金額が、タオル本体価格①の20%以上かかる事もあり、計算を間違えて商売が赤字になったら大変ですので、かかる費用を事前に把握して仕入れ価格を計算してから販売価格を決めることがとても大切だと思います。

注※:⑥の消費税は課税業者であれば相殺されますので、費用に入れる必要はありませんが輸入時点で支払いは発生します。(支払わないと通関されません)

海外工場の見積と日本工場の見積を単純に比較して、これは安い!と早合点してしまいがちですが、海外工場の見積はFOB(Free on board=本船渡し)で提示されることが多いので、それは上記費用の①に過ぎません。②~⑧の費用をの合計額を足して輸入総額で比較せねばなりません。②~⑧は一体どれくらいかかるのかは、別途説明しますのでこのコラムでは、「8つの内訳」を説明してみます。

①本体価格について

タオルの見積を工場へ依頼する時は、タオルの作り方10か条を順番に工場へ伝えてゆけば、驚くほど簡単に正確な見積を入手する事が出来ます。工場の見積は通常FOB(Free on board=本船渡し)/ US$で提示されることが多いと思います。工場によっては、C&F(Cost and Freight=海上運賃込み)で提示されたらその価格は、①+②と言う事です。あとは、計算する為替をいくらに設定するかが重要なポイントになります。

②海外輸送費用+③海上保険+④輸入通関手数料について

ここの輸入業務は、乙仲と呼ばれる輸入通関業者が代行して手続きが行われます。一般的にタオルは船で輸入するので「FCL(Full Container Load)」か「LCL(Less than Container Load)」にするか?ここが一つの分かれ道です。「FCL」は専用コンテナに積載、「LCL」はコンテナ1本を満たせない小口貨物で混載コンテナに積載する事を言います。コンテナには「20フィート」と「40フィート」の2種類があり、タオルのサイズや数量によって使い分けます。コンテナが満載にならなくても、「FCL」を使った方が「LCL」より安くなるとこもあり、カートンサイズや数量をしっかり計算することで輸入経費を少なくすることが出来ます。

輸入通関業者によって使う船社が違っていたり、同じ船社でも得手不得手がありますので、価格は均一ではありません。また、季節変動や原油価格の高騰などで予告なく輸送費は変動しますので要注意です。私の経験から、輸入通関業者は複数業者の見積を入手され決める事をお勧めします。

⑤関税+⑥消費税について

日本へ輸入するタオルには、通常関税は7.4%(WTO協定)がかかります。中国製のタオルには関税がかかります。EPA(FTA)を締結しているベトナム、インドネシア、インド、タイ等の特恵適応国で生産されたタオルの輸入には輸出国で発給された原産地証明書(Certificate of origin)を提出することで特恵関税の適用を受ける事が出来ます。EPA特恵を適用する場合は、「2国間経済連携協定のEPA原産地証明書」を税関に申告し、「原産地基準」に見合った商品と認められれば、関税をゼロにすることが出来ます。EPA特恵関税を受けるには、細かな規定もありますので、輸入する前に税関へ確認することをお勧めします。

関税は、CIF(Cost, Insurance and Freight)価格*関税率で計算します。(CIF価格=商品代金+送料+保険等)

消費税はCIF価格*消費税率で計算します。(CIF価格=商品代金+送料+保険等)

⑦国内輸送賃+⑧倉庫積み下ろし賃について

FCLで輸入した場合、工場で貨物を詰めたコンテナは、コンテナ・ヤード(CYと略されます)で、輸出入の通関や貨物の受け渡しが行われます。指定倉庫にはコンテナのまま配送されますので、コンテナ荷物を下ろす費用が輸送費と別途かかる事が多いので倉庫に確認が必要です。「LCL」の場合は、コンテナ詰めの場所は「FCL」と異なり、複数の荷主の貨物を合わせて(混載して)一本のコンテナに仕立ては、貨物フォワーダーや船会社の手配でコンテナ・フレイト・ステーション(CFSと略されます)で行われ、通関や貨物の受け渡しもCFSで行われます。この場合はトラックで配送されますので、荷下ろし賃はかからない事が多いと思います。

為替レートに要注意

そしてもう一つ付け加えますと、通貨は「US$」で提示されることが多いので、為替はいつも変動しています。見積した時点と実際出荷するまでには相応のタイムラグがありますので、計算する為替にも十分の注意が必要です。