為替相場表の掲載をお休みしてから、早いもので1年が過ぎてしまいました。
今月から、改めて新しい為替相場変動表をお届けしたいと思います。
最近は「円安」「ドル高」がニュースで頻繁に取り上げられています。日本政府や日銀が為替介入を行っても、円安の流れは簡単には止まりそうにありません。
最新の相場では、1ドル161.90円を記録し、39年ぶりの円安に迫る場面もありましたが、果たしてどの水準が落ち着きどころなのか、なかなか見通しが立たない状況です。
人民元(RMB)はどう動いているのか
一方で、ドルや円ばかりに注目が集まる中、人民元(RMB)がどのように推移しているのかも気になるところです。
現在の世界情勢を見ると、
- ロシア・ウクライナ情勢
- 米国とイランをめぐる軍事的緊張
- 米中対立
などが市場に大きな影響を与えています。
ニュースを見ていると、「なぜ中国が中東情勢の重要なプレーヤーとして注目されるのか」と疑問に思うことがあります。
その理由の一つは、イランの石油輸出です。
イランの石油輸出の約80〜90%は中国向けとされており、中国はイランにとって最大の顧客です。そのため、中国の動向が地域情勢やエネルギー市場に大きな影響を与える可能性があります。
ドル・円・人民元の3通貨を見続けてきた
私は長年、
- 米ドル(US$)
- 日本円(JPY)
- 人民元(RMB)
の3通貨を比較しながら動向を追ってきました。
これまでは「円安」が最大のテーマでした。
実際、円を基準に見ると、この1年間もドル、人民元ともにUSドル高(円安)が進行しています。

しかし最近、ドルと人民元の関係に新しい変化が見られるようになりました。
ドル安・人民元高の動き
米ドルを基準にして見ると、この1年で人民元は比較的強い動きを見せています。

もちろん人民元は中国政府の管理色が強い通貨ですが、最近は、
- 関税問題の落ち着き
- 資本流出の抑制
- エネルギー輸入コストの低減
などを背景に、中国が通貨の安定性を重視しているようにも見えます。
かつてのように「輸出競争力のための元安」だけではなく、
- 社会の安定
- 資本逃避の防止
- 国際通貨としての信頼性向上
といった要素が重視されているのかもしれません。
円高になるイメージが見えない
3つの通貨を見比べると、現時点では円高に向かう強い材料が見当たりません。
日銀が利上げを行い、FRBが小幅な利下げを実施したとしても、それだけで大きな円高トレンドに転換するとは考えにくい状況です。
日本から海外への資金流出や、エネルギー輸入に依存する現在の経済構造を考えると、円安基調は当面続く可能性が高いと感じています。
円安は私たち輸入業者にとって決して歓迎できるものではありません。
しかし、それ以上に困るのは急激な変動ですよね。なかなか予想がつきにくいのが為替であり、エコノミストの予想の反対に考えてちょうどよかったり、、、。
しかし。相場の方向性以上に、短期間で大きく動くことが企業経営に与える影響は大きくなります。私たち輸入者にとって利益に与える影響は大きいです。
今後もドル・円・人民元の動きを注視しながら、為替相場表を通じて定期的に状況をお伝えしていきたいと思いますので、何かのお役にたてれば幸いです。