2020年 日本のタオル 輸入国別推移

日本のタオルマーケットは、2020年の統計では、72,674トン(前年91,134トン)でした。コロナの影響で前年対比80.2%と大きくダウンしてしまいました。日本のタオルマーケットは、2000年は113,106トン、2010年は100,611トン、2015年は91,527トンとマイナストレンドは続いていましたが、2020年の前年対比80%のマイナスは過去にない大きな落ちこんだ年でした。日本製タオルが前年対比78.5%、輸入タオルが前年対比80.0%と両方とも落ち込んでしまいました。

日本製のタオルは、全体の約20%(2020年は19.8%)で残りの約80%(2020年は80.2%)は海外で生産され、輸入されています。日本で流通するタオルの約8割は海外製ですが、ベトナム製と中国製のタオルだけで流通するタオルの約7割を占めています。

タオルの製造国(輸入先)を2015年~2020年までの推移表を作成しましたので見てください。

2019年ついにベトナム製のタオル(34,297t)が中国製のタオル(32,207t)を抜いて輸入量が1番になりました。2020年もベトナム製のタオル(27,740t)が中国製のタオル(25,300t)を上回りました。

6年間の推移(2015~2020年)では、ベトナム製のタオルは1,767トン増えてますが中国製のタオルは△11,071トンも減少しています。

大きな要因として、ベトナムで生産されたタオルの輸入には、ベトナムで発給された原産地証明書(Certificate of origin)を提出することで特恵関税の適用を受ける事が出来ます。EPA特恵を適用する場合は、「2国間経済連携協定のEPA原産地証明書」を税関に申告し、「原産地基準」に見合った商品と認められれば、関税をゼロにすることが出来るんです。

EPAを締結していない中国から輸入するタオルは、関税は7.4%(WTO協定)がかかりますが、EPA(FTA)を締結しているベトナム、インドネシア、インド、タイ等の特恵適応国で生産されたタオルの輸入は、所定の手続きを行い税関に認められれば、関税分がコストダウンになります。特恵関税を受けるには、細かな規定もありますので、輸入する前に税関へ確認することをお勧めします。

まだ2020年が発表されていませんが、2019年のデータを見るとベトナム製のタオルは67.2円/100gに対して中国製のタオルは99.5円/100g、これはベトナム製の平均価格は中国製に比べて約2/3の価格ですが、単純に価格が2/3安いのではなく、主として付加価値の低いタオルがベトナムへ生産が移行されたと考えられます。(残念ながら日本製のタオルの平均単価がないので日本製と比較出来ませんでした)

もちろんベトナムにも良いタオル工場があり、中国製や日本製に負けないタオルが生産されていますが、タオル全体を見ると上記のような生産場所の移行の傾向が見てとれます。

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