再生ポリエステル糸を地縦糸に使ったSDG’Sタオル

 SDG’Sタオルには色々ありますが、そもそもSDG’Sタオルってどうあるべきかを考えて見ると、地球環境に優しいのはもちろんですが、お財布にも優しくかつタオル本来の機能をしっかりキープしていることと考えます。欲を言えば、本来のタオルより機能的にも良く、付加価値があり、持続可能なタオルってことでしょうか。欲張りすぎると本来の趣旨を見失ってしまうので、お勧めのSDG’Sタオル10選の中で、地縦糸を再生ポリエステル糸を使ったSDG’Sタオルをご紹介します。

 タオルは、パイル糸(ぱいるいと)、地縦糸(じたていと)、緯糸(よこいと)の3本で構成されています。

 表面を波打っているのがパイル糸で、これがタオルの特徴です。パイルが波打つことで多くの水を吸い込み貯めることが出来るので、お風呂(シャワー)後や洗顔後に使用すると便利な布として皆様に愛され、使われています。

 パイルが長ければ長いほどメリットとしては、タオルの厚み増してたくさんの水を吸い込むことが出来るタオルになりますが、デメリットとして重くなって、乾きにくいタオルになってしまいます。

 高級ホテル(特に5星)で用意されているタオルは、大きくてズシンと重いタオルですよね。特に海外の5星ホテルのタオルは、本当に大きくて重いことが多いです。リッチになった感覚を味あうことができますが、ご家庭でお使いになったらどうでしょうか。リッチ感は使う度に味合えますが、お洗濯をする身になるとちょと、、、と思われるのではないでしょうか。洗濯槽を占領しますし、何と言っても乾きにくいですよね。

 そのあたりの折り合いを考えながら、世の中のタオル業者はいろいろなタオルを企画して提供しています。一体どんなタオルがお客様の好みに合致しているのでしょうか。

 興味のある方は、こちらの「タオルに求めるお客様の声」をご参照ください。

 本題に戻ります。

 再生ポリエステル糸とは、ペットボトルを回収して作り直したポリエステル糸のことを言います。

 原油からポリエステル糸を作るのと再生ポリエステル糸を作る事を比較した場合、再生ポリエステルを作る方が少ないエネルギーで生産出来ますので、かなりのCO2を削減出来ます。タオルの3本の糸の内の「地縦糸」を「綿100%」から「ポリエステル100%」に変更する事で、従来ある設備で、かつ本来のタオルの機能を失わず、そして大きくコストをあげずにSDG’Sタオルを作ることが出来ます。

 ちょっと専門的になりますが、ポリエステルをパイル糸や緯糸に使用する場合、生産の段階でタオル織機では制約がある時があります。ポリエステルは、綿より表面がつるつるしていることが要因で生産効率を大きく下げたりすることがあり、そのリスク回避の為に比較的ロスが少ない地縦糸へ使用する事をお勧めします。

 もう一つ付け加えるならば、地縦糸にポリエステルを使用することで大きなメリットがあります。それは、タオル全体の乾燥の時間が短くなることです。綿よりポリエステルの方が乾燥効率は高いですので、乾きやすくなることで、エネルギー消費を削減出来ますので、SDG’Sでもあると言えるのではないでしょうか。

 SDG’Sタオルは難しく考えないで、初めの一歩を踏み出しましょう。