タオルソムリエという資格

 タオルソムリエの資格を持つ人は全国で3804人(第18回2023年度試験合格者含む)いるそうです。

 私は、2018年第13回タオルソムリエ試験を受験して1回で合格しました。問題は50問、80点以上が合格なので間違いは10問以内でなければなりません。この時の合格者は325名でした。

 半分が合格して半分がダメだったんですね。

 私は東京会場で受験しましたが、学生さん風の若い人が多いな~という印象でした。

 どうなんでしょうか、資格試験としては合格率50%というのは優しい試験の分類に入るんですかね?

 第18回タオルソムリエ試験が2023年9月14日に実施され、2023年度の合格者数は141名で合格率は39.8%でした。

 第1回~第18回の合計で合格者は「3,804名」で合格率「52.4%」でしたが、2022年度の試験合格率は「20.5%」2023年度は「39.8%」と難易度が少し高くなっているようです。

 この「タオルソムリエ資格」は、民間資格で国家資格ではありません。民間資格は、民間団体や企業などが独自に作った資格で、小さな資格も合わせると約2,500種類あるとも言われています。「TOEIC」や「介護職員初任者研修」など、国家資格並みの認知度で、就職・転職に有利になるものもあれば、取得しても全く価値のない資格も存在します。それなので、タオルソムリエの資格を取得して自分にとってどんなメリットがある資格なのか、しっかりと見極めてから受験する事をお勧めします。

 私は30数年間タオルの会社でサラリーマンをしてから独立しました。業界で有名な会社でしたが、新規のお客様を訪問したとき、元〇〇㈱でしたと言っても反応が「〇△※」のような応対でした。今までの知識を生かした商売をしたいと思っていたので、何とかお客様に伝える方法はないかと考え、タオルソムリエの試験を受験しました。合格後、胸にバッチをつけ、名刺にタオルソムリエ第3171号を記入して商談に向かったところ、お客様の反応はとても良く、商談もスムーズに進みました。正直、今治タオルはあまり扱っていませんが、タオルを商売するプロのライセンスをいただいたような気持ちで仕事をさせてもらっています。

 合格するとこんな認定証が送られてきます。どんな資格でもやっぱり合格すると嬉しいもんですね。。。

 さて、この資格は「今治タオル工業組合」のよって運営されていて、今治商工会議所会頭と今治タオル工業組合理事長両名の署名で認定書が発行されています。

 タオルソムリエ資格試験の目的は、「imabari」から全国へ「タオル」の魅力を発信していくために、タオルに対する「歴史」「文化」「技術」「製品」「顧客サービス」「ブランド」等多岐にわたり「タオルに関する習熟度」を認定する資格試験制度です。

 認定により、日常生活の中で、身近な存在のタオルについて「正しく理解」し、その知識とスキルを活かして、よりよいタオル文化の普及につなげていけるプロフェッショナルな人材を育成するとともに、全国に「タオル」の魅力を発信していくことを目的として実施されています。

 今治タオルに限定せず、「タオル」を全国に、いや「全世界」に発信していける知識とスキルを学ぶにはとても良い機会だと感じています。

 興味のある方は、まず「タオルソムリエ教本」を購入して勉強開始して下さい。

中身は、

第1章 タオルの基礎知識

第2章 タオルの製造

第3章 タオルの販売

第4章 タオルソムリエの基礎知識

最後に、専門用語と単位について

となっています。

 私はタオル専門のブログを書いていますが、タオルソムリエ教本に書かれていることを随分参考にさせてもらっています。

 お申し込みは、今治タオル工業組合ホームページからどうぞ。