タオルを作るとき、ジャガードで作りますか?ドビーで作りますか?と聞かれることはありませんか?
その違いって意外と正確には把握していなかったりしますよね。
ジャガードとドビーその違いは、タオルを織る機械が違います。
そもそもタオルは、3つの糸で織り上げられます。a)パイル糸 b)地縦糸 c)緯糸の3本の糸が織機の上で交錯され、打ち込まれ、タオル地になります。ジャガード織機もドビー織機も基本的な構造は同じですが、違いはこの3本の糸をコントロール出来る範囲が違う事なんです。
ジャガード織機にはハーネス(①)があり、天井裏にあるジャガード機とタオルの糸(パイル糸、地縦糸)を結び付けています。ハーネスはパイル糸と地縦糸1本1本につながっており、ジャガード機はコンピューターで制御され タオルの糸(パイル糸、地縦糸、緯糸) 3本の糸を完全に自由にコントロールしデザインを表現します。
一方、ドビー織機にはハーネスはなく、代わりに綜絖(ソウコウ)枠(①)があります。この綜絖(ソウコウ)枠は タオルの糸(パイル糸、地縦糸)を結び付けています。 コンピューターで制御されたドビー機によってタオルの糸(パイル糸、地縦糸、緯糸)をコントロールしデザインを表現しますが、1本1本自由に動かすようになっていないので表現できるデザインに制限があります。ジャガードに比較するとデザイン性の自由度は低くなりますが、高速で安価で生産出来ます。
ドビーで作れるデザイン表現について特徴を比較してみます。
ドビー織機で表現できるデザインを集めてみました。
直線的なデザインに集約されますが、上手にドビー織機を使いコストダウンしてタオルを作ることで、良いことが一杯ありますよ!