インクジェットプリントタオル

タオルをプリントする手法として、シルクプリントとインクジェットプリントがあります。ここではインクジェットプリントをご紹介したいと思います。

インクジェットプリントは、インク粒子を飛ばして文字やイラストを描く方式です。ご家庭のインクジェットプリンターで年賀状を作成される方も多いと思いますが、その大型版でタオルをプリントすると考えるとイメージしやすいかもしれません。

インクジェットプリント メリット

インクジェットプリントの強みは「繊細な色使いが可能」という点です。従来のシルクスクリーンでは難しかった、写真や水彩画などをプリントしたいときにピッタリな方法となっています。

フルカラーなので発色も鮮やかで、豊かな色彩表現が可能です。

入稿データを使ってダイレクトにプリントしますので「写真をそのままプリントしたい」「グラデーションを表現したい」「色数を気にしないで多色使いのデザインをプリントしたい」などとお考えの方は、インクジェットプリントがお勧めです。

また、インクジェットプリントは「型紙が不要」で、シルクプリント時に必要な版代がかからないので、小ロットでも版代を割り算することによる大きなコストアップがありません。

もうひとつ、シルクプリントには最低ロット(MOQ)が設定されていて、少ない数量を海外工場ではなかなか生産してもらえませんが、インクジェットプリントであればMOQが特にないので小ロットでも問題なく生産が可能です。

日本独特のタオルサイズでミニタオルがあります。(欧米や中国では使われないサイズです)日本ではハンカチタオルとも呼ばれてとても便利なタオルだと思いますが、このサイズのタオルは、1万枚以下ではシルクプリントを生産してくれない工場が多く苦労する事があります。そんな時はインクジェットプリントであれば全然問題なく生産が可能です。(ロットが少なくなると見積は上がりますが、、、)

インクジェットプリント デメリット

インクジェットのデメリットは、なんと言ってもコスト(見積金額)が高い事だと思います。

コスト(見積金額)が高くなる要素が2つあり、インクジェットプリントそのものの経費が高いこととプリントする生地が厚手の生地を使うのでダブルパンチで高くなってしまいます。

インクジェットプリントは、繊細なデザインを再現する為に密度の高い(筬打ち込み)専用生地にプリントします。この生地は、シルクプリント生地の約1.5倍位密度を高くして作成する為にかなり厚手で良い生地なんですが、生地代だけでもかなりコストが上がってしまいます。

数量によって単純に比較出来ませんが、同じサイズのタオルの見積を比較してみるとインクジェットプリントの方がシルクプリントより50%以上も高くなってしまうこともあります。

もう一つ、フルカラーであろうが1色であろうがコストは変わらないので、色数の少ないデザインをインクジェットプリントするとなんだかもったいない気がしてしまいますね。そんな時、シルクプリントで小ロット生産の交渉は、バイヤーの腕の見せ所です。長年のお付き合いがあれば最低ロット以下でも交渉によっては可能ですので、困った時はエムアイティ㈱にご相談下さい。

インクジェットプリントのおすすめデザイン

インクジェットプリントのメリットとデメリットを知っていただいた思います。

結論から申し上げますと、インクジェットプリントしたタオルは高価ですが、とても綺麗で高級感がありますので、それを生かせるデザイン(色数も含め)を使用することをお勧めします。

シルクプリントのタオルと並べて比較してみたらご理解いただけると思います。

コストは約2倍近く高くなってしまうこともありますので上手に使い分けて下さい。