染料と顔料プリントの違いって何?

染料と顔料プリントの違いとは?

染料と顔料の違いは、 「染料はインクが綿糸の中まで染まります」、「顔料はインクが綿糸の中まで染まりません」。 もちろん使うインクが全く違うというのはご存じだと思いますがこれが大きな違いです。

染料プリントは、発色が良く、肌さわりも柔らかく、吸水性が良いのが特徴です。

顔料プリントは、コストが安く、短納期で生産が出来ること、細かい柄や線が表現しやすいのが特徴です。

染料は、タオル地にプリントしたあと高温蒸気で蒸され、反応染料の反応基と綿のセルローズにあるOH基(水酸基)を反応させることにより繊維に染着されます。後処理でソーピングと水洗いし乾燥して仕上がります。きちんと後処理された染料プリント商品は後染した商品(カラータオル)同等の柔らかさを持ち、良く水を吸って良く乾きます。

顔料は水にも溶けない顔料(ピグメント)に、接着剤の役割を持つ合成樹脂材(バインダー)を混ぜて、生地の表面にプリントし、加熱して固着させます。プリントしたあと、高熱で数分間加熱するベーキング処理をすると樹脂が固まり、顔料とともに繊維に付着して洗濯しても落ちにくくなります。最近はソフト顔料と呼ばれる良いものが主流になっていますが、吸水性や肌さわりの柔らかさは染料プリントよりやや劣ります。後処理工程が無いのでその分コストは安く仕上がります。

品質的(堅牢度)には染料の方が良く、染料をお勧めしたいところですが、価格、納期やデザインを考慮して顔料プリントも多く使用されています。

お客様のご判断で使い分けされてます。